†ヲマヂナイ†
絶え間なく 聞こえてる 数多の声たちが
耳ふさぐ程 よけい響く 左脳の偏頭痛
そんな理由で あなたのコトバなんて
せっかくだけど はっきりは聞き取れないから
それで構わないなら このまま
飽きるまで 空虚なお付き合いしましょう
思わず口をついて 出てくるコトバは
独り言 宙に浮き 失笑を買う始末
摩訶不思議な答 吐かせた相手は
確かにあなたの後ろで 微笑んでたのに
羞恥に晒される様を お望みなら
さぞかしご満悦なことでしょう
ほ う ら ほ う ら
気が遠くなる遠近の狂い感じたら だいじょうぶ
もう少しまだ足りない 眩暈がしても駄目なら
ヲマヂナイを ヲマヂナイを するの
捲し立てる邪念は 調律不全の無数で
雑踏が刻む振動は 反復する素数で
まばたき出来ない程 忙しない旋律
蠢く静止画 連続して現実化するこの感じ
妄想の覚醒に 是非とも
あなたの稚拙な幻想は 反作用で必要なはず
ほ う ら ほ う ら
すれ違うものが透けて模様が笑えば だいじょうぶ
誰も知らない場所に行ける とっておきの
ヲマヂナイが ヲマヂナイが あるの
格子の向こうで 輪になって踊って
ほらもっとはしゃいで 詰って 蔑んで
躰の刻印 擽り疼いて
失禁するような陶酔と 麻痺を余儀なくされ
苦笑する私 ようやく
傷つく悦びと 欺く術を覚えたみたい
ほ う ら ほ う ら
目の奥に届くねじが回転すれば だいじょうぶ
悲鳴あげず声を殺して唱える私の・・・
光で歪んだ扉が充血すれば だいじょうぶ
細胞が流れて 意識を熔かす 綺麗な
ヲマヂナイ ヲマヂナイ ヲマヂナイ・・・
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